【職業としての小説家①】思考スタイルについて考える
ミーハーなので買ってしまった…。正確には買うまいと思ってたんだけど、気がついたら手に持ってレジに並んでいた…。
のだけれど、読み始めたらやっぱり面白いので好きな文を引用しながらちょっと考え事をします。一気に読むと2日とかからずに読み終わりそうなので、少しずつ読むつもり。ちなみに最近は以下の本を適当に並列読み中。いつ読み終わることやら…。
東京ファイティングキッズ・リターン―悪い兄たちが帰ってきた (文春文庫)
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- 作者: クレイトン・クリステンセン,マイケル・ホーン,カーティス・ジョンソン,櫻井祐子
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世界はシステムで動く ― いま起きていることの本質をつかむ考え方
- 作者: ドネラ・H・メドウズ
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では、ここからは「職業としての小説家」の感想。今日は第一章だけ読みました。面白かった箇所の引用。
自分の頭の中にある程度、鮮明な輪郭を有する人メッセージを持っている人なら、それをいちいち物語に置き換える必要なんてありません。(p.20)
また知識の豊富な人なら、わざわざ物語というようなファジーな、あるいはよく得体のしれない「容れ物」を持ち出す必要もありません。(p.20)
あくまで僕の個人的な意見ではありますが、小説を書くというのは、基本的にはずいぶん「鈍臭い」作業です。そこにはスマートな要素はほとんど見当たりません。ひとりきりで部屋にこもって「ああでもない、こうでもない」とひたすら文章をいじっています。机の前で懸命に頭をひねっり、丸一日かけて、ある一行の文章制度を少しばかりあげたからといって、それに対して誰が拍手をしてくれるわけでもありません。(p.23)
この3箇所が特に面白かったところでした。村上さんにとっての頭がいいということや知識や小説の捉え方がわかる文だったと思います。
あくまで自分の思想が常にベースにあって、それを伝える手段が異なるだけ、ということなんでしょう。ただその手法によってかかる時間も違う。理論立ててわかりやすく自分の思想を伝えられる頭のいい人は、ストレートにそのメッセージを伝えることが出来る。知識がある人は自分の思想を自分の知識を使って具体例やアナロジーを使って説明出来る。それに比べて小説は村上さんの言葉を使えば「たとえば…」をひたすら繰り返す作業になる。
最後の文は、文章を書くということへの考え方の話で、最近自分が先生に散々言われてまだ実行出来てない毎日書けという指示はこういうところだろうと思う。この英単語は適切か、きちんと伝えたいことが伝わるのか。そういうことを考えながら日々頭をひねらせることでライティングの訓練が出来る。
明日はもう少し続きを読みます。面白かったところのただのまとめみたいになったけど、やっぱりレビューみたいなものって書くのが難しいな。また少しずつ書いていこうと思います。
何にせよ課題が多すぎて詰んでるので、課題の時間、仕事の時間、読書の時間、卒論の時間と上手くわけながらやっていこう。